移住事業をやっていたら、海外移住することになった話(移住のススメ!)

カヤックLiving代表になったのが2017年秋、2018年の6月には移住スカウトサービス「SMOUT」を立ち上げました。

移住事業の結果の移住なのか、移住したかったからカヤックLivingでSMOUTを立ち上げたのか、最近ではわからなくなりつつありますが、事実は後者です。

かねてから、私個人の移住についてはいろいろなところで書いています。

移住は千差万別だ。わたしの移住の話。
定住ではなく移住。好きな場所に、好きな時に、暮らしを移す「ライトな移住」のススメ
「試住ワーク」の挑戦から考えるワーケーションと移住の難しさ〜移住に必要なもの〜

まるで移住ライターのようです(笑)。

さて本題に入りますが、このたびアメリカ・オレゴン州のポートランドに移住することになりました。

カヤックLivingの代表のまま移住して、海外からリモートで経営をします。
7月1日より、3代表体制になり心強い仲間もできました

画像:photo by Jon Roberts

移住は家族のライフプランだった

上の寄稿やブログでも触れていますが、私(と我が家)が移住を志したのは2013年。それから6年が経ち、移住が実現します。夫がポータブルなIT系の仕事をしていることや、私の興味が海外に向いていたため、我が家が狙ったのは海外です。アムステルダム、ベルリン、西海岸が最初の候補地でした。

なぜ行くの?と聞かれたら「行きたいから」です。

いまでも「移住する」と行ったら、「仕事?」「転勤?」と聞かれる事が多いのですが、どちらも当てはまるようで当てはまりません。行かなければならない(MUST)理由はなくて、ただ行きたい(WANT)が動機です。

移住のハードルが「仕事」「住まい」「ひととの繋がり」とSMOUT立ち上げ時に書きましたが、そこからSMOUTが、いちばん解除すべきハードルが「ひととの繋がり」としたのは、私自身が6年間(当時は4年目だったけど)移住したかった経験が背景にはあります。

ポートランドに行きたいと思った時に最初にしたことは、その地に住む人と出会うことであり、知り合うことでした。そして、何周かまわって、やはりポートランドにしよう、と思ったのもその地で暮らす人の話を聞いて、その人たちがいたからでした。

そして多くの人と知り合えば知り合うほど、その地に行くのが楽しみになるのです。

SMOUTを立ち上げて1年が経ちましたが、声をかけられて移住していくひとを見て、ひとを動かすのは、やはりひとの力だと思っています。

海外に移住するいま、SMOUTと日本のローカルに思うこと

私はオンラインでひととひとを繋ぐマッチング事業をすることがとても好きで、最近、それをつくることもとても好きなんだと自覚をしました。詳細はココに書いたのですが、建築の専門家と家を建てたいひとのマッチングも面白かったけど、移住は本当に型というものがなく、マッチング好きにはたまらない、難しいお題であり、楽しいお題でした。

なぜかというと、生活者側の好みもステップも千差万別ゆえに、偶然の産物かと思うぐらいそこには決まったルートも解もないからです。海が好き、山が好きという環境の好みも、いつ移住をしたいかも、そして移住までの期間もすべてが、人それぞれ、家族それぞれ。検討期間が1ヶ月で移住した人もいれば、私のように6年かかっている人もいる。ゆえに移住におけるひととひととを繋ぐ事業はとても面白いのです。だからポートランドに行っても、この事業をつくり、関わり続けます。

そして、日本のローカルと関わり続けたこの約2年で、地域はとてもユニークで、表面だけではわからないものであると感じました。行ってみたい地域、住んでみたい地域がたくさんできました。日本国内の移住も……(家族には言ってないけど)惹かれていたのも事実です。知れば知るほど、世界から見ても、日本のローカルの文化、営み、コミュニティはユニークで、そこに持続可能な社会のヒントがあるのではないのか?と思うようになりました。

ただ私は世界のこと、日本以外の他の文化を知りません。だから前述の日本のローカルは世界からみても面白いのではないか?というのは、ただの直感にすぎません。だから、後ろ髪ひかれる気持ちがなかったわけではないけど、一度出てみるのもいいはずだ、とかねてから家族のライフプランでもあった海外移住をまずは決行することにしました。

10年間住んだ鎌倉の大好きな風景。

次に繋げてみたい人と人。

日本のローカルに関わってきて、海外に移住するにあたって思う事は、外から俯瞰して見て、あらためて日本のローカルの魅力や資本を探りたいなと。当たり前にあったもの、いつでもそこにあったものが遠くなったときに、気づくこともあるだろうと思っています。

そして、個人的な野望としては、日本のローカルと海外(のローカル)を繋げてみたい。昨年、海外の人をローカルの関係人口にしよう!と「inboudSMOUT」をはじめたのも、そんな気持ちが少しあったことが背景にありました。

どういう繋ぎ方をするのか、何を目指すのかは、これから模索をしに海外へ行ってきます。

移住を志すのはなぜ楽しいか?移住のススメ

移住は、正直大変です。準備期間として実際に移住するまで6年という歳月がかかりましたし、いくつかのラッキーと、いくつもの努力と、そして最後の気合が必要です(我が家のラッキーのひとつはビザ。運よくDVを獲得したという出来事がありました)。

これを発表したいま、私はまだ鎌倉にいますので、さて、来月無事移住できるのか、という不安がないわけではありません。

辞める理由を考えると、いくらでも思いつきます。

でも、その過程で、何を大切にするか、何を採択するか。家づくりもそうですが、たくさんの選択を余儀なくされます。建築家との家づくりは、全部自分で決めなければならない、レールがないのが特徴で、移住もまさにそうです。家族が多ければ多いほど、摩擦もすれ違いも多く起こります。

移住のススメとは書きましたが、移住に限らず、家づくりでもコミュニティづくりでも「暮らしをつくる」行為を楽しんでほしいと思っています。

カヤックLivingのコーポレートサイトに載せた文言は、そうした私の思いです。

『暮らしをつくろう。』
自分の暮らしのオーナーは自分自身です。
暮らしはあたえられるものではなく、
自分のものさしでつくるものであってほしいと思います。

そして「好きに暮らそう。好きな場所で。好きな時に」

このコピーにハッと思ったら、試しにSMOUTを覗いてみてください。

今回の移住で「実践者であれ。」という、カヤックLivingのバリューのひとつめを私は体現することができるだろうか?

カヤックLivingの他のメンバーが私に続いて移住していくのも面白いなと思っています。

地域のみなさん、ぜひSMOUTでカヤックLivingのメンバーを探して声をかけてみてください!移住してくるかもしれませんよ(笑)。

文 松原 佳代

SMOUTユーザー限定記事、ただいま準備中!

ABOUTこの記事をかいた人

松原佳代

1979年生まれ。2005年に面白法人カヤックに入社。広報および企業ブランディングを担当する傍ら、アート、住宅関連のマッチングサービスの事業責任者をつとめる。2017年9月より、株式会社カヤックLivingの代表取締役を兼任。暮らし、住宅、移住をテーマとする事業を展開する。1歳、4歳の男子ふたりの子育て中。鎌倉在住。