【体験レポ】海も山も、通勤も。東京から新幹線で約30分、”小田原暮らし“を体験してみた

※ この記事は、小田原市の移住体験として、金子貴子さんに寄稿いただきました。

こんにちは。小田原市の移住体験をさせていただいた、金子貴子(かねこたかこ)です。子どもが生まれたときから、「子育て環境は都会より田舎がいいよね」「子どもが小学校に入る前に移住したいね」と主人とも対話を重ねてきた我が家。

全国の移住情報が集まる、東京・有楽町の「ふるさと回帰支援センター」には、この2年間、何度も足を運びましたが、資料だけではなかなかイメージが湧かず……。かといって、土地勘のない場所に、旅行を兼ねて行ってみても、必要とする情報が得られないもどかしさに、いったいどうやって移住を具体的に進めていけばいいのか?と、移住に向けた行動ができないまま、年月だけが過ぎていました。

そんなときに、移住スカウトサービス「SMOUT」で「ファミリー・親子で参加できる♫ 小田原の暮らし体験ライター募集!」という募集プロジェクトを見つけて、「これだ!」と参加することに。

今回は、そんな我が家が小田原で過ごした3日間をレポートします。

金子 貴子
都内在住15年。共働き世帯で、広告代理店にて勤務。主人、娘の3人暮らし。趣味は銭湯と温泉巡り。

仕事をやめずに、自然の中でゆったりと育児がしたかった

海や山のそばで、豊かな自然環境のある場所で子育てしたい、とういう人は多いのではないでしょうか。かといって今の仕事を簡単にはやめられない。仕事をやめずに、暮らしや子育て環境をかなえるために、「新幹線通勤で30分程度の場所であれば……」と考えるようになりました。

つまり、単に「田舎」ということではなく、自然が豊かで、そこそこ「田舎」の要素もあるけれど、通勤や暮らしも便利なまち。「海がいい?山がいい?」ではなく、海も山もある小田原市は、まさに私たちにとって理想郷でした。緑豊かな山、清らかな川、雄大な海があり、みかん、片浦レモン、湘南ゴールドといった柑橘類の栽培が盛んなほど温暖な気候。さらに、戦国時代には北条氏の城下町として発展し、江戸時代には東海道屈指の宿場町として栄えた歴史あるまちであること、つまりまちに文化があることも、心惹かれた理由でした。

新幹線通勤って……快適すぎる!

品川から小田原までは東海道新幹線で28分、東京からは36分です。まず驚いたのは、東海道新幹線は、他の線より圧倒的に本数が多く、通勤、通学の足として使い勝手がいいということでした。

小田原移住体験の1日目は平日。仕事終わりに保育園に通園する娘をピックアップして、新幹線に乗車。娘とおしゃべりしているうちに、「えっ?もう小田原?」という早さで小田原へ到着。

もともと、新幹線通勤は長距離移動で疲れるイメージを持っていて、それが毎日となると現実的なのだろうか?と思っていたのですが、いま現在、首都圏の地下鉄で、ぎゅうぎゅう詰めになって帰宅するのに比べると、新幹線通勤のほうが、はるかに快適でした。

ちなみに、移住に興味があるけれど、新幹線の通勤定期代が高くてとても無理?と思われがちかもしれませんが、確かに交通費だけ見れば高くなるものの、都内と比較すると地価が安く、住居に関わる費用を抑えることができるので、トータルの支出で見ると、むしろ安上がりであるということもわかりました。

参考:小田原から東京へ新幹線通勤した場合のトータルコストを比較 >>

懐かしくて新しい、「ちょうどいい」小田原

宿泊先は、先輩移住者の黒後裕紀さんが経営するゲストハウス「サマサマステイ小田原駅から徒歩8分、一棟貸切タイプの宿。キッチン、お風呂も自由に使えて、清潔で、とても落ち着く雰囲気です。ゲストハウスの1階は、お子さんもママもリラックスできる場所になっていて、ママ向けのワークショップなどを運営されているそうです。

ちなみに、ゲストハウス「サマサマステイ」オーナーの黒後さんも、移住者なのだとか。出産を機に、自然豊かな小田原で暮らしたいと考えたことや、理想の暮らしを手に入れるまでのお話を聞きました。移住生活のリアリティが湧いてきたのはもちろん、移住したい気持ちはあるものの、心のどこかで「見ず知らずの地域に、移住するって、本当にできるのか?」と思っていましたが、きっと大丈夫!と背中を押してもらいました。

憧れの伝統工芸。移住後の仕事を考えてみた

ゲストハウスオーナーの黒後さんの話を聞きながら、「今の仕事をやめず都内通勤もいいけれど、小田原で働くことは考えられないだろうか?」と考えが頭をよぎりました。もし小田原で仕事を探すなら、興味のある伝統工芸の世界をのぞいてみたい。そこで、木工職人の技が光る、株式会社la luz(ラ・ルース)作業所を特別に見学させてもらうことに。

小田原には、挽き物・箱根寄木細工・木象嵌・指物といった木工技術が発展してきた歴史があり、伝統工芸に新しい息吹を吹き込みながら、新しい製品を開発している企業が多数あるそうです。今回は、そんな木工業者が軒を連ねる「木工団地」を訪問させていただきました。

「木地挽き」と呼ばれる技法でつくられた美しい木目のコップ。熟練の技によって削りだされた器には、美しさだけでなく、手に持ったときのやわらかさを感じました。

木がもつ美しい木目が、まるで計算された文様のよう。ラ・ルースは、世界に名を知られるブランドや日本のナショナルクライアントを持つのだとか。日本の技術を世界に発信する企業が小田原にあることを知って、その地域にしかない工芸の世界への転職も考えてみたいと思いました。

鮮度抜群の魚を毎日いただける!

小田原で暮らす醍醐味は、相模湾でとれた鮮度抜群の魚……!ゲストハウスにはキッチン、冷蔵庫のほかに生活必需品が全て揃っているので、夕食をつくってみました。鮮魚店に行ってみると、食材を見るだけでその鮮度のよさが一目瞭然。そして、何より値段が安い!こんな魚を毎日いただけるなんて、と夢が膨らみます。

小田原の鮮魚店には、東京では見かけない魚までずらりと並びます。

朝採れの鯵(あじ)が安い!と感動。

「旬の魚」から献立を考える、そんな暮らしは豊かだなあと思います。「しったか」という名前の貝の盛り合わせも、250円ほどで購入。塩ゆでだけで美味しいなど、食べ方も鮮魚店の方が教えてくれます。

この日の夕食は、相模湾でとれた桜えびとニンニクのパスタ、鯵のタタキ。野菜も、駅地下の産直で購入した小田原産。「ママのごはん、いつもより美味しい!」と娘が一言。素材の味だけで十分美味しかったです。

小田原でみつけた!おすすめスポット

前述の木工以外にも、小田原には、古くからある地場産品がたくさんあります。たとえばかまぼこ、漬け物、菓子、ひものなど。

創業340年の日本茶、和紙のお店「江嶋」。店内には、江戸時代の台帳や昭和3年の開業時に各業者に配布した皮製のハッピなどが展示されていました。

小田原市内を少し歩いてみただけで、このレトロ感!城下町ならではの風情がいたるところに感じられました。

こちらは、なりわい交流館。小田原市では、歴史ある商家の建物を「憩いの場」として提供しています。子どもたちは、学校が終わるとここで宿題をするのだとか。

「せっかく来たなら、小田原かまぼこ通りで、揚げたての蒲鉾食べていきなよ!案内してあげるよ!」と、地元の人に、かまぼこ屋「すぎせい」に連れて行っていただくことに。

こうしたひとつひとつの地元の方との交流も温かくて、魅力的!

小田原かまぼこ通り。小田原を代表する12軒の老舗かまぼこ店が軒を連ねます。

今回は、創業1904年の「すぎせい」へ。湘南しらす、桜えび、ひじきやごぼうなど、たくさんある中から選ぶと、その場で揚げたてをいただけます。

「移住したら、冬場はおでんで楽しみたい!」とパパ。

こちらは、「マツシタ靴店」のギョサン(漁業従事者用サンダル)。まちを歩く人がカラフルなギョサンを履いているのを見て、お土産で購入。

マツシタ靴店さんのギョサンを履いて、小田原城をバックにパシャリ!

また、今回は立ち寄ることができなかったのですが、先輩移住者が運営している自家焙煎のカフェ「平澤珈琲店」は、毎朝7:00オープンなのだとか。朝の時間帯にはオーナーさんの焼く天然酵母の自家製パンも。新幹線通勤の乗車前に、美味しいコーヒーをいただくことができそう。

ほかにも、こちらも先輩移住者が経営する、器・生活道具のお店「日和(ひより)」など、移住者による「あたらしい小田原」の風景もできつつあるようです。

それから、もうひとつ行ってみたかったのが、小田原こどもの森公園「わんぱくらんど」。起伏に富んだ地形を生かした豊かな自然環境には、子どもたちに大人気の大型遊具がいっぱいで、動物たちに触れ合える「ふれあい広場」や、スリル満点の長さ67mの吊り橋も。園内を走る「ロードトレイン」で子ども列車に乗れたり、「見晴らしの丘」からは、小田原市を見下ろす美しい景色が望めるのだそう。

今回の暮らし体験では、小田原市広報広聴課で行なっている移住のオーダーメイド型サポートを利用して、車で市内の施設や生活環境を実際に見ることができました。エリアによってそれぞれ特徴が異なることが分かり、リアルな生活のイメージができました。

小田原市職員の方が、地元の産直や学校、制度の話をしながら案内してくれました。

小田原駅周辺は、城下町ならではの歴史と風情が漂うだけでなく、徒歩圏内に海水浴場があったり、車で少し移動すれば山のレジャースポットや映画館が併設された大型のショッピングモールもあるなど、都市部の便利さも持ち合わせているのです。

小田漁港にて海を眺める風景。

いかがでしたでしょうか。

今回の小田原暮らし体験は、ただ単に、小田原市を見学したのではなく、そこに住まう、さまざまな人たちとの出会いを通じて、自分がこれからどんな人生を歩みたいのかをあらためて考えるきっかけとなる、貴重な時間でした。

便利で快適な都心暮らしはもちろん魅力的ですが、ほっとするような時間を見出すのは難しいものです。子育てと仕事に追われて、目の前のことをこなすだけで精一杯な生き方をしていると、もはや何のために仕事をしているのか、豊かさって何なのか、時々わからなくなることも。

仕事をする限り、移住しても忙しさはあるかもしれませんが、ゆったりと海を眺めたり、人との繋がりを楽しんだり、食卓に季節を感じる、そんな暮らしが、何よりも豊かではないかと思うのです。

小田原というまちに出会えた興奮と、これからの家族の生活に夢を膨らませながら、小田原駅をあとにしました。

思い立ったら吉日!と言いますが、小田原はすぐに行くことができる距離感です!小田原での暮らしを体験してみたくなったら、小田原の移住レポートや先輩移住者の声が聞けるWebマガジン「オダワラボ」を見るのはもちろん、ぜひ小田原市役所 広報広聴課都市セールス係へ連絡してみてくださいね。オーダーメイドで、興味にあった小田原を紹介してもらうのもおすすめです!

※この記事は、神奈川県小田原市のご協力により制作しています。

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