2018年話題になった自治体プロモーション 6選!

2018年話題になった自治体プロモーション 6選!

日本全国には1,800近い自治体があります。みなさんはいくつ知っているでしょうか?移住関連事業を営んでいる私たちでも、まだまだ知らない自治体、これなんて読むの?という自治体がたくさんあります。

どこにあるか、どんな自治体なのかを知ってもらうことも関係人口づくりの第一歩。2018年のさまざまな自治体がいわゆる「シティプロモーション」に取り組みました。そこで今回は、今年話題になった自治体プロモーションを紹介します。

鳥取市 VS 吉祥寺!都会の人気の街にクスッと笑える挑戦状プロモーション

「住みたい田舎ランキング」常連の鳥取市による、「住みたい街ランキング」常連の吉祥寺に向けた、18枚の挑戦状型のポスターが吉祥寺駅に張り出されたこのキャンペーン。対抗心を感じさせるエッジの効いたコピーが話題に。

待機児童ゼロなので、待機ストレスもゼロ。

行列のできるパンケーキ、こちらでは並んでる間は大自然を眺めています。

満員電車ってどんな感じですか?こちらでは人と人との間が広すぎて蝶々やら風やら鳥の鳴き声がガンガン入り込んできます。

都会の生活の息苦しさ、難しさを、鳥取ならこう解決できる、こんなに楽しいと伝えるすごい!鳥取市キャンペーン。

吉祥寺の市役所には事前に伝えられていたのかが気になるところ……。

銀魂×佐賀が実現!漫画やアニメコラボ型プロモーションは顕在!

さて、映画でも話題になった「銀魂」が佐賀県とコラボレーション!漫画の主人公である坂田銀時が佐賀県をプロデュースするという設定ではじまるこの企画。佐賀春プロジェクトのオープニングムービーはLINE風。万事屋の看板犬「定春」が「佐賀春」と改名し、ご当地キャラに就任したというプロモーションに至る経緯が説明されます。

ご当地温泉コラボ企画に、グッズ販売はもちろんのこと、等身大の佐賀春像までつくる、という気合いの入れよう。

この企画はいつも面白い企画を発表している地方創生プロジェクト「サガプライズ!」の一環のキャンペーンとか。過去にも「ユーリ!!!on ICE」や「おそ松さん」などユニークなキャンペーンが目白押しです。2019年も「サガプライズ!」の企画には注目したいと思います。

地元の絶品グルメが絶滅の危機!?打開策となるか、高崎市が手がける「絶メシリスト」!

今になくなりそうな、だけど、料理が美味しすぎて絶対になくなって欲しくないレストラン、みなさんの近くにもありませんか?

そんな、高崎市の「絶滅しそう」な名店を取り上げてるのが、高崎市が手がける「絶メシリスト」。

ご高齢の夫婦2人だけで切り盛りしている店、その道一筋のおじいちゃんがつくる店。どれを見ても、美味しそうな料理が並び、一軒一軒の歴史とそこでの物語を味わうことができます。

そして「絶メシレシピ」なるコンテンツも。「せめてつくり方だけでも残しておけば、いつか誰かが、その味を受け継いでくれるかもしれない……。」とありながら、正確な食材の分量も手順もない。あるのは料理人の感覚と経験だけを頼りにしたレシピ、というのもまた趣深いコンテンツとなっています。経験と感覚だけを頼りにしてここまで来たのが、「絶メシ」のよさなのかもしれませんね。

そして「ゆる募」中の後継者。その中でも随所に、「この味を後世に残したい」という熱い想いが伝わってきます。

よろしければ、SMOUTで募集してください(笑)。

「行け行けアキタ」アキタ……?

アキタって何?と思ったあなた。まずはこちらを覗いて見てください。

秋田県の観光プロモーションウェブメディア。とにかくトップページが激かわです。

ゲームでまちづくり!?小林市シムシティ課新設!

そんな、斬新な取組を、しかも市長が始めたのが、宮崎県小林市。

小林市シムシティ課は、今まで書類上で行なっていたまちづくりを、ゲームを使いながら市民と一緒に視覚的につくっていこうというコンセプトで2018年10月に新設されました。

「シムシティビルドイットを用いて、ゲーム内に、小林市の街を再現。それを箱庭に、理想の未来像を議論する、市長公認の新しい課です。」(公式サイトより抜粋)

シムシティの中にしっかりと、小林市の公共施設が再現されているではありませんか!

このシムシティまちづくりの魅力は、市のまちづくり検討会に市役所職員だけでなく、地元・秀峰高校の学生が混ざっていること。市の職員、そして学生が、それぞれの住民としての立場で、まちをプランをし、それをゲームの中ですぐにアウトプット。そしてそれを共有することで、また新たなアイデアが生まれていきます。

高校生にとっては、「まちづくりに携わる」以上に、小林市の郷土愛や未来について考え、自分と小林市の将来について考えるという、重要な意義がありそうです。

まちづくりってこんなに楽しい。そんな体験もできそうです。

オフィシャルアイテムもポップで欲しくなってしまう……。

交換日記で市内の人と市外の人を繋ぐ。長野県茅野市がまさかの「交換日記」で婚活キャンペーンをスタート!

今どき、交換日記なんて時代遅れじゃない?って思うかもしれませんが、思わず手に取ってカバーを開きたくなってしまうのが、この婚活キャンペーンのためにオリジナルで制作された「結日記」。

長野県茅野市が始めた、新しい婚活キャンペーンで、カップリングされた茅野市在住者と市外在住者の2人が、1冊の交換日記を送り合うという企画です。特設Webサイトで参加者20人を募り、選ばれた10組が交換日記をスタートします。

交換日記、というシンプルでアナログな企画ですが(もちろんこの時代に郵送で送り合います)、至るところに可愛い仕掛けが。

日常を綴るだけでなく、相手の聞きづらいことも聞けるようなページがあったり。

栞で会いたい気持ちを伝えたり。

そして最後は、茅野市にある「御射鹿池」に2人が集合して、そこで初めて対面します。想像するだけでどきどきしちゃいますね。

SNSですぐ連絡が取れたり会えたりしてしまう時代こそ、交換日記のワクワク感が蘇ってきそうです。

ちなみにこのプロモーション、2週間で200名を超える応募があったとか。出会いは3月の予定とのこと。さてどんな結果になるでしょうか!?

 

文 SMOUT運営事務局