今人気の移住先は?「SMOUT移住アワード2023上半期」を発表しました!

今人気の移住先は?「SMOUT移住アワード2023上半期」を発表しました!
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SMOUTでは2018年6月のサービス開始以来、年度ごとに地域の活動を表彰する『SMOUT移住アワード』を発表してきました。今回は、 地域の発信する情報に対する「興味ある」数、合計2万7,291件(期間:2023年4月1日〜2023年9月30日)のうち、上位30地域を『SMOUT移住アワード2023 上半期』として結果発表します。
900を超える地域から選ばれたのは、
【市区町村部門】1位 長野県伊那市、2位 鹿児島県和泊町、3位 島根県海士町
【県部門】1位 長野県、2位 鹿児島県、3位 島根県

■2023年上半期の地域発信情報(プロジェクト)トレンド

ポイント

暮らすように旅をするリトリートなど、“観光の一歩先”が人気に

上半期はコロナによる規制が緩和され、「すぐにでも移住してみたい」から「地域と緩やかに関わりたい」に地域興味層のニーズが変化した傾向が伺えました。例えば、人気を集めた長野県伊那市の「働きながら地域を知る!伊那市ふるさとワーホリ!」というプロジェクトは、伊那市での「仕事」と「暮らし」を体験し、観光よりも一歩踏み込んで地域と関わることができます。いまの生活を続けながら、時折りローカルライフを体験して、自分をリトリートしたい(普段住み慣れた土地を離れて、自分と向き合う時間をつくり過ごす)というニーズが伺えました。

“マルチワーク”で、地域でいろいろな仕事をしてみたいというニーズ

2020年に総務省主導で施行された制度「特定地域づくり事業協同組合」は、地域での複業(マルチワーク)を、財政的、制度的に支援しています。当制度を導入している地域が令和3年度の43組合(※2)から令和5年度は92組合(※3)に増加した背景もあり、SMOUTでもマルチワークに関するプロジェクトは前年同期比(4月〜9月の上半期)で2倍以上に増えました。2位に初ランクインした沖永良部島にある和泊町のマルチワークプロジェクトでは、繁忙期が異なる地域の産業(農業/観光/小売/医療/介護など)を組み合わせ、人手不足に貢献しながら島の暮らしを体験できます。直近にSMOUTが行った調査でも「1つの仕事を極めたい」よりも「色々な仕事をしてみたい」を選ぶ人が多いなど、マルチワークへの注目が高まっています。

(参考)新しい働き方・暮らし方の展望に関する調査(SMOUT調べ/2023年10月11日発表)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000670.000014685.html

(※2)出典:総務省「令和3年度特定地域づくり事業推進交付金交付決定一覧(R4.3.31現在)」https://www.soumu.go.jp/main_content/000805567.pdf

(※3)出典:総務省「令和5年度特定地域づくり事業推進交付金交付決定一覧(R5.6.30現在)」https://www.soumu.go.jp/main_content/000888750.pdf

公的機関が助けてくれる「公助」から、地域のみんなで助け合う「共助」への一歩が広がる

公助とは、市役所、消防、警察、自衛隊などによる公的な支援のことです。しかし、大規模災害時には「公助の限界」が起こると言われています。1995年の阪神・淡路大震災で、多くの人命を救助したのは近所や地域の方々が助け合う「共助」でした。この「共助」のための仕組みを地域で構築する「地域おこし協力隊」の募集(奈良県奈良市のプロジェクト「奈良・月ヶ瀬で、全国初・最先端の『共助』のインフラを共に創り、実装しましょう!」)や、みんなでつくる日本一幸せな町横瀬プロジェクトの立ち上げメンバーを募集するもの(埼玉県横瀬町のプロジェクト「みんなで日本一幸せな町をつくるプロジェクトのメンバー募集」)などが登場しました。コミュニティバスの運転などで人口減・税収減でも地域インフラを維持できる体制づくりや、地域住民のウェルビーイングを実現させるコミュニティモデルづくりに挑戦したいという意欲が垣間見えました。

■ 『SMOUT移住アワード』とは?


移住・関係人口を促進するプラットフォームサービス「SMOUT」は、2018年6月のサービス開始以来、年度ごとに地域の活動を表彰する『SMOUTアワード』を実施しています。コロナ禍で脱都心やリモートワークによる住居の自由度が高まったこともあり、会員数が約4万人のサービスに成長し、ユーザーの地域への関心も年々高まっています。このたび、2023年度上半期の中間結果を発表し、上位3位に入賞した地域を表彰いたします。

【市区町村部門】

 
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1位 長野県伊那市

  • 決まった期間でお仕事をしながら伊那市のローカルライフを体験できるワーキングホリデーが好感触
  • 「共助」の促進を担う集落支援員に注目が集まる
  • 昨年に引き続き、恵まれた森林環境を活かした「グリーン成長」(※4)に関する学びの場が人気

    (※4)グリーン成長とは、サステナブルな林業・木材産業に取り組むことで、人間の社会経済生活の向上とカーボンニュートラルに寄与していくこと

<人気プロジェクト例>ina

「2-4週間!宿泊費無料!働きながら地域を知る!伊那市ふるさとワーホリ!」プロジェクト参加者の声

「ふるさとワーキングホリデーで故郷がひとつ増えた」 加藤美恵子さん

私は生まれも育ちも関東で、早い時期から実家と呼べる場所もなく、故郷、田舎、という言葉に憧れていました。いつしか年齢を重ね、都会にこだわる理由もないと思い、移住や地方に関わる色々な情報を見るようになり、SMOUTを見つけました。そして沢山の記事の中で伊那市の「ふるさとワーキングホリデー」に目が止まりました。

ナニコレ?楽しそう!参加してみたい!
最初は、地方が求めているのは若くてこれから土地をどんどん盛り上げてくれるような学生だろう?応募しても採用されないんじゃないだろうか?という気持ちが強かった。先方は、1人分の書類を余計にみる事になるけど、書類を見るだけでも、機会があり面談をするだけでも、思いを届けるだけでも、いい時間だと思って貰えるかもしれない!と応募しました。そして採用頂くことが決まりました。

2週間、あっという間だったなあ、、

伊那市が用意してくれたゲストハウスに滞在しながら、「みはらし農園」という農業公園でワークショップの手伝いをする仕事をして、ゆったりとした景色の中、色々な人や物(古い物、美味しい食べ物)と出会い、旅行では得られない場所との距離感や時間の流れを経験しました。
今立っている地続きの場所、ただ1歩足をを踏み出しただけで、私が求めているふるさとや、面白い経験が待っている。選択肢はひとつじゃないし、今いる場所が全てじゃないと改めて感じることができます。
来月は息子と一緒に伊那に行きます。田舎に帰るような気持ち。「ただいま」といってみようかと思います。

興味ある総数 2,274件
プロジェクト数 50件
「興味ある」平均数 45件

2位 【初】鹿児島県和泊町

  • 季節ごとの労働需要に応じて複数の島の仕事を経験できる“マルチワーク”の募集に注目集まる
  • 隠れ島でもある沖永良部島の魅力と、リトリートのトレンドをおさえた観光人材の需要・応募が目立つ
  • 島ライフを具体的にイメージできる移住体験者のレポート発信も人気


<人気プロジェクト例>
wadomari

 
総ファボ数 696件
プロジェクト数 25件
平均ファボ数 28件

3位 【初】島根県海士町

  • 不便を逆手にとった「離島の暮らし」で非日常を週末体験できるリトリートにニーズが集まる
  • いまの仕事を続けながら島暮らしもできる、都市部と島の「二拠点(多拠点)」生活の提案企画が人気
  • 20〜30代向けの「夏のお試し島留学」に若年層から注目が集まる

<人気プロジェクト例>amacho

 
総ファボ数 683件
プロジェクト数 41件
平均ファボ数 17件

4位~30位

2023年度上半期 「興味ある」総数 市区町村
4 473 富山県南砺市
5 453 山口県萩市
6 407 兵庫県豊岡市
7 390 山口県長門市
8 359 香川県さぬき市
9 347 三重県尾鷲市
10 300 新潟県三条市  
11 275 長野県飯田市
12 256 群馬県みなかみ町 
13 254 香川県高松市
14 233 岩手県一関市
15 232 山梨県富士吉田市
16 229 奈良県曽爾村
17 221 鳥取県智頭町
18 215 滋賀県長浜市
19 197 高知県黒潮町
20 194   石川県加賀市
21 188   島根県知夫村
22 187   北海道下川町
23 186 兵庫県神戸市
24 185 奈良県奈良市
25 183 岡山県倉敷市
25 179 福井県南越前町
27 179 宮崎県高千穂町
28 178 鹿児島県奄美市
29 175 鹿児島県錦江町
30 172 兵庫県淡路市

 

【都道府県部門】

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1位 長野県

総ファボ数 3,544件
プロジェクト数 132件
平均ファボ数 27件

2位 【初】鹿児島県

 
総ファボ数 1,608件
プロジェクト数 77件
平均ファボ数 21件

3位 【初】島根県

総ファボ数 1,312件
プロジェクト数 108件
平均ファボ数 12件

■SMOUT移住アワード2023 上半期 概要

SMOUTユーザーが地域の発信する情報に対し、期間中に「ファボ(興味ある)」した数を集計しランキング。

集計期間 2023年4月1日〜2023年9月30日
総ファボ数 27291件
参加地域数 日本国内353地域
*国内外の登録地域数902のうち、期間内にプロジェクトを公開した地域
一般ユーザー数 48,290人
プロジェクト数 10,790件

(全て2023年9月30時点)

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