インタビュー

Q.地域に行こうと思ったきっかけを教えてください。

都会が好きじゃなかったんですよね。

大学もバイトも東京だったんですけど、満員電車も嫌だし、常に窮屈で疲れる感じがずっとあって。

でも茨城のおばあちゃんの家に帰ると…解き放たれるんですよ。それで、地方に行ってみたいなと。海外にも行ったけど、ふと日本のことを全然知らないなって気づいて。

Q.スマウトはどうやって見つけたんですか?

リゾートバイトとかについて検索していてたまたま見つけました。

長い春休みに、せっかくだから知らない土地に滞在したいなと思って。

Q.三豊市の宿「たまて」の募集に応募した決め手は?

素直に言うと『滞在費無料』ですね(笑)。宿のお手伝いをする代わりに泊まらせてもらえる仕組みで。

しかも『アート制作や企画に興味ある学生歓迎』と書いていて、『これ私だ!』ってなりました。

鯛の炭焼き

漁師さんから差し入れてもらった鯛の炭焼き

Q.複数回訪問されてるそうですが、初めて短期滞在した時の印象は?

2月ですね。薪割りしたりイノシシ食べたりと、ほんとに初めてのことだらけで(笑)。

他の滞在者の方たちもすごく優しくて、みんなあっという間に仲良くなれました。それだけで来た意味があったなって感じましたね。

いのしし肉カレー

校庭でいのしし肉カレーをいただく

Q.次の滞在ではアート制作をされたそうですね。

(たまての)山田さんが、近くの浜に流れ着いた流木を集めておいてくれていて、

それをメインに『ハコノナカニワ』というインスタレーション作品を作りました。

作品制作の様子

近くの小学生も手伝ってくれました。

完成した「ハコノナカニワ」

完成した「ハコノナカニワ」

その後、夏に向けて大学の仲間と一緒にアートイベント『ハコンペ』を企画することになったんです。

香川に集まった仲間たち

Q. みんな来てくれたっていうのがすごい!

そうなんですよ!「行くよ!」って言ってくれて笑

Q.宿泊費無料でも、遠征費がけっこうかかったのでは…

バイト代のほかに、学生チャレンジ奨学金をいただけたのが大きかったです。

奨学金の存在に気づいたのが〆切4日前で(笑)、急いで企画書を作ってZoomでプレゼンして、ギリギリ間に合いました!

Q.行動がはやい!「ハコンペ」イベントは盛り上がったそうですね!

小学校で展示をしつつ、港でライブペイントもして、いろんな人が見に来てくれました。

展示会場である小学校の教室では落語講演などを実施

展示会場である小学校の教室では落語講演などを実施

港でのライブペイント

港でのライブペイント

自治会長や市役所の方まで来てくださって差し入れまでもらって。

仲間たちもめちゃくちゃ地域の温かさを感じたみたいです!

三日間で後輩たちが仕上げた作品

三日間で後輩たちが仕上げた作品

Q.暮らしてみて、都会との違いを感じたことはありますか?

自然と早寝早起きになりましたね。6時に起きて浜を走って。

あとは都内だと何でも「体験」するのにお金を払うけど、現地では普通の日常でむしろお金がもらえたりしますよね。

たまての仕事も、バイトとかそういうんじゃなくて体験として普通に楽しかったです!

Q.地域に興味がある人に一言お願いします。

まずはやってみるのが大事だと思います。

考えすぎる前に応募してみたら、都会では絶対できない、想像を超えるような体験が待ってました!

これからも(三豊市には)ちょくちょく通いたいと思います。

ありがとうございました!

海で遊ぶぱずーさん

最終日の早朝、早起きしてクルーズに連れて行ってもらいました。

 

編集メモ

取材してみて一番印象に残ったのは、なんと言ってもぱずーさんのキャラクター性と行動のスピード感!

「この募集、自分にピッタリかも」と思ってすぐ試しに訪問してみたことからスタートし、現地の人や仲間を巻き込んで楽しみながらやりたいことを実現していく姿に、私もワクワクしてしまいました。

「(地域での暮らしは)ストレス値がありえないほど下がります。1/30くらい。」と笑って話してくれたぱずーさん。ストレスを感じない=自分が自然体で過ごせる、自分に合った環境に出会えたのは、山田さんがおっしゃっていた「価値観でつながる」地域との関係性作りを自然と体現した結果ではないでしょうか。

豊かな体験を提供してくれるだけでなく、現地の資源や人を活かしたチャレンジを応援してくれる地域は、三豊市をはじめ他にもたくさんあります。気になった方はぜひスマウトで探してみてくださいね。

小学校屋上から見た朝日

小学校屋上から見た朝日

用語解説

フリアコ(Free Accommodation):

宿泊施設のお手伝いをする代わりに滞在費が無料になる仕組みのこと。ワーキングホリデーの文化から広まった言葉です。

たまての取り組み:

香川県三豊市 箱(はこ)地区にある宿「たまて」では、フリアコを取り入れたプロジェクトをスマウトで何度か公開しており、そのたびに様々な年代のユーザーが参加しています。

ハコンペ(Hako Art COmpetition):

ぱずーさんが所属するクリエイターチーム「革靴」が「たまて」と共同で2024年夏に開催したアートイベント。廃校の小学校を会場に浦島太郎をモチーフにした作品を公募・展示し、港でのライブペイントも同時開催しました。

奨学金:

学生が挑戦的な活動を行う際に給付される奨学金制度「学生チャレンジ奨学金」を活用し、ぱずーさんはイベント開催費用を調達しました。大学等の場合、学生課に相談するとこういった支援について案内してもらえることもあるようです。

(取材担当:ぐんじ)