インタビュー

Q.大学卒業後すぐに移住されたとのこと。なぜ石垣島を選んだのですか?

実は「絶対に石垣島!」というわけではなかったんです。

でも、調布に住んでいた頃から時間を見つけては海に出かけていて。いつか海の近くで暮らしたいなと思っていました。

あとは、関東から遠い場所へ行けるチャンスがあるなら、一度行ってみたいという希望もありました。

Q.なるほど、海への憧れですね。今回応募されたKLATCH COFFEEのプロジェクトには、どんなきっかけでビビッときたのでしょうか?

元々コーヒーが好きで、学生時代にカフェでアルバイトをしていて。

いずれコーヒーのことをちゃんと勉強したいなとは思っていました。

大学では建築を専攻していて「空間とコミュニケーション」の関係性にも興味があったんです。

コーヒーを介した会話のひろがりも面白いなと思っていて。

KLATCH COFFEEの募集は、コーヒー・海の近くでの暮らし・コミュニケーションと、自分がやってみたいことがすべて詰まっていてこれは…!と思いました。

酌井さんを魅了した石垣島の海

Q.地域で働くにあたって、地域おこし協力隊などは検討されなかったのですか?

最初は協力隊への応募も考えていました。

でもいろんな募集を見ているうちに大学生の自分にはまだ経験もスキルも不足しているなと感じて。

協力隊と、もう少しカジュアルな募集のあいだくらいの、ラフに挑戦できそうな募集を探すようになりました。

Q.実際に石垣島に移住してみて、都心との違いや不安だったことはありますか?

移住前は、地元の友人や学校の先生にすぐ会えなくなる環境に行くのが不安でした。元々はLINEやSNSが苦手だったんです。

でも、こっちに来てからは離れた人とつながることができるSNSへのありがたさを実感し、ネガティブなイメージがなくなりました。

地域では「相手に次いつ会えるかわからない」からこそ、「今、ここ」の時間をとても大切にする流れがあると感じています。

Q.生活環境が変わって、ご自身の中でどんな変化がありましたか?

石垣島は都心と違って、手に入る物資が限られています。

でも、制限があるからこそ「足りないものは自分で作ろう」という創作意欲がすごく高まりました。

最近はシーグラスで作品を作ったり、閉店する植物屋さんで手に入れた植物を育てたり。

おうちにいる時間が長くなって、自分の時間を充実させる楽しさを知りました。

散歩や読書、料理の時間も増えましたね。

酌井さんが制作したシーグラスのモビール

Q.普段はどのようなお仕事を担当していますか?

コーヒーやドーナツの提供だけでなく、レンタカーの受付もやっています。

来店される方の約半分が海外からの観光客ということもあり、言語やコミュニケーションの壁はめちゃくちゃ感じます。

でもそれぞれ接し方や反応が違うのが新鮮で、とても面白いです。

もっといろんな言語を勉強してみたいなというモチベーションに繋がっています。

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来店するお客さんとのコミュニケーションが楽しい!と酌井さん

Q.お休みの日はどんな過ごし方をしていますか?

地元のバドミントンコミュニティに参加していて、週に1回練習をしています。

中高でバドミントンをやっていたのですが、意外と周りで経験者が多くて。

まだ移住して3ヶ月ほどですが、バドミントンのおかげでそこからどんどん面白い繋がりが増えていって、すごく充実しています。

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休みの日は地域の方とビーチクリーンで汗を流すことも

Q.逆に、移住してみて少しネガティブに感じたギャップはありますか?

個人的に一番の衝撃は物価の高さ、特に卵が1パック340円もすることです(笑)

輸送費の関係で日用品が割高になることは、事前にあまりサーチしていなかったので驚きました。

でも、それを超える魅力や楽しさがこの島にはあるなとつくづく感じています。

Q.新卒で周りとは異なるキャリアを選んだことについて、どう捉えていますか?

周囲と違う道を選ぶのは、自分にしかできない挑戦だと思っています。

新卒だからこそ、まちの中でもすぐに覚えてもらえる強みもありますし…

実は学生のときに長野県のサウナを作る「トビチ商店街」のプロジェクトに飛び込んだ経験が原点になっていて。

失敗してもネガティブにせず糧にすればいい、まずは直感を信じてやってみようと思えるようになりました。

Q.これからの目標や、今後の展望について教えてください

直近の目標は、島にまだない「ミニ美術館」を自分で作ることです。

学生時代に学んだ建築を通じて空間がコミュニケーションに与える影響に興味があります。

石垣だけではなく色々な地域で活動しているアーティストや作家さんたちが集まれるような場所を島に作るのが夢です。

しばらくは石垣島にいる予定ですが、将来はまた別の地域へ行く選択肢も柔軟に考えていきたいと思っています。

Q.最後に、移住を迷っている人へ一言。

今は周りに合わせるのではなく、自分の声に素直になっていい時代だと思います。

スマウトには何度でも、次の挑戦のために繋がれる地域の情報がたくさんあります。

直感を信じて、失敗を恐れず飛び込んでみてください!

ありがとうございました!

編集メモ

新卒という人生の大きな節目に、周囲の標準的なキャリアパスに囚われず、自らの直感を信じて石垣島への移住を決意した酌井さん。

大学で建築を専攻していた経験から「空間とコミュニケーション」に深い関心を持ち、KLATCH COFFEE での外国人観光客を相手にした接客や、週1回の地元のバドミントンコミュニティを通じて、移住後わずか3ヶ月で豊かな人間関係を築き上げています。

都市のような利便性がない環境をネガティブに捉えるのではなく、「不便だからこそ生まれる創造性」や島に来て気づいたという「今、ここ」の時間を大切にするということばがとても印象的でした。

「失敗しても自分の糧にすればいい」という生き方は、つい正解を求めてしまいがちな人生の在りようを軽々と飛び越えさせてくれるかもしれません。

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移住して数ヶ月。出会った地域の仲間と一緒に。