インタビュー

Q.川本さんは元々は京都の大学で彫刻を専攻されていたとか。

はい!大学では彫刻や立体造形を作っていました。

その延長で、将来は伝統工芸とか、体を動かすものづくりの仕事がしたいなと思っていました。

Q.そこから屋久島のホテルに就職という選択になぜ行き着いたんでしょうか。

大学4年生になる直前、ちょうど就職活動を考え始めるタイミングで、偶然Instagramでスマウトを見つけたんです。

実家も神戸ですし、以前から近畿圏から少し離れた場所に行ってみたいなとは思っていて。

移住するつもりはなかったのですが、休日を過ごす場所探しにスマウトを使うようになりました。

その中で屋久島のプロジェクトを見つけたのがきっかけです。

大学の仲間との作品制作風景

Q.実際の選考はどんな感じでしたか?

実はエントリーシートをたくさん送る、いわゆる普通の就活が苦手で…

そんな中、たまたま屋久島のホテルの担当者の方からスカウトメッセージをいただいたんです。

川本さんに絶対合うと思うから、一度島に来てほしい!と熱心に声をかけていただいてすごく嬉しく思いました。

Q.自然に採用試験の流れになったんですね。

ですね! 最初からお互い自然なコミュニケーションが取れていたと思います。

肩肘を張ることもなく、変なミスマッチがない安心感がありました。

最終的に内定後に1ヶ月アルバイトをして、ここなら暮らしていける!と確信しました。

Q.採用担当の方も「屋久島という場所を気に入ってきてくれる新卒はかなり貴重」と絶賛されていました。

今は観光客向けホテルのサービス部に所属し、主に客室の清掃を担当しています。

私は海が大好きだし、田舎に住みたいけど忙しい仕事が好きっていう欲張りな性格なんです。

日々身体を使うことの多いホテルの仕事は、自分にすごく合っていると実感しています。

先輩の多くが移住者なのだそう

Q.実際の島での暮らしはいかがですか?

毎日がすごく新鮮です!

屋久島って結構雨が多い土地なんです。台風の通り道でもありますし…

大雨が降った1〜2時間後の、増水して大迫力の滝の魅力も移住して初めて知りました。

屋久島ならではの楽しみや遊びを職場の先輩たちが教えてくれます。

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雨が降った後の雄大な滝の姿は圧巻!

Q.台風や大雨も、楽しみに変えちゃうのが素敵ですね。

中には停電すらランタンを吊るして楽しんでる先輩もいます(笑)。

大変な気候も含めて、屋久島は人との距離感も自然の豊かさも「全部がちょうどいい」場所です。

Q.逆に島での暮らしでちょっと不便だなと思ったりすることはありますか?

しんどいなと思うことはないのですが、雨が多いので洗濯物が乾かないことが悩みですね…

除湿と乾燥命!です(笑)。

それと停電したときの対策ですかね。まだ十分備えられていないので、これからの課題です。

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休みの日は海辺でひとり読書にふけることも

Q.移住して生活コストが大きく変化したと聞きました。

京都ではどんなに安くても家賃は4万円ほどかかっていましたが、劇的に減りました!

今はWi-Fiや光熱費込みで月1万9,000円の社員寮で暮らしています。

出勤日には1日2食のまかないも提供されるので、固定費は1/3くらいになりました。

Q.これからの目標や、今後の展望について教えてください

学生の頃は課題の締め切りや生活費のことに追われてばかりいました。

変わらないのは、空や星を眺めたり写真を撮ること。

大学で専攻した彫刻や立体作品は細かい作業も多く、仕事と並行した創作活動もできそうです。

今は自分に合った仕事と暮らしの中でお金を貯めながら、本当にやりたいことを探していきたいなと思っています。

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これからも制作は続けていきたいという川本さんの作品

ありがとうございました!

編集メモ

今回の取材で印象的だったのは、川本さんが「ホテル」という質の高いサービスが求められる職種以上に、「屋久島」という土地の厳しさも豊かさも含めて愛し、理解した上で移住を決めている点です。

新卒の就職活動では、どうしても企業名や条件ばかりに目がいきがちですが、自分が暮らす土地そのものを「ここが好き!」と心から納得して選んだ川本さんの選択は、これからの新しい働き方のヒントだと言えます。

今回のインタビューからも大雨のあとに大きく姿を変える滝の迫力に目を輝かせ、台風の停電すら楽しもうとする一方、職場の先輩をはじめとした人との関わりの中で自分らしく暮らしている様子が伝わってきました。

「就活サイトの数字や条件だけでは、自分の進むべき場所が見つからなくて」と感じている学生の皆さんも、まずはスマウトで「休みの日を過ごしてみたい場所」を探すことからはじめてみませんか。

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