地域によって、呼び方はいろいろ。「地域おこし協力隊」のユニークなネーミング集

2009年よりスタートした地域おこし協力隊の制度も、今年で10年目。当初、実施自治体数はわずか31だったのが、今や、6割以上である1,061自治体(平成30年度)が導入する制度となっています(※)。

「地域おこし協力隊」の名称や役割は、あくまで総務省の定義であり、その詳細は基本的に自治体が自由に決めることができます。

これだけ参加自治体数が増えれば、ユニークな名称や募集内容の地域おこし協力隊もたくさん!地域がどんな人に来てほしいのか、どんなことを成し遂げてほしいのかという思いや背景を、「地域おこし協力隊」のネーミングにぎゅっと詰め込んでいるのです。

そこで、今回は、募集要項を見るきっかけともなる、地域おこし協力隊のユニークネーミングを集めてみました!北から南へ順番にご紹介します。

※ 平成30年度「地域おこし協力隊」の活動状況についてはこちら

新得そばマエストロ研修員(北海道 新得町)

そばマエストロ?研修員?いきなり、少し変わった(というか具体的な)ネーミングの地域おこし協力隊です。

新得町(しんとくちょう)の協力隊のミッションは、まちの特産品であり、国内トップの品質と評価されている新得そばの、高付加価値化とブランド力強化を図ることです。

ちなみに「マエストロ」とは、芸術家、専門家に対する敬称。 特に西洋クラシック音楽やオペラの指揮者、音楽監督、作曲家、師匠の敬称

「マエストロ」と付けるだけで、すでに新得そばの高級感が漂うようです。

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まちの広報担当 / まちの人事担当(秋田県 羽後町)

羽後町(うごまち)では、地域の子どもたちをみんなで育て、活躍できる場をつくっていく「うごまち未来の学校」プロジェクトが2019年度に始動しました。

このプロジェクトの成功を町民と一緒に目指すための「まちの広報担当」や「まちの人事担当」を、地域おこし協力隊として募集しています。

協力隊のミッションは「羽後町留学のコーディネート」「羽後町高校の魅力化」「国際教養大学との連携」など多岐に渡っています。

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イーハトーブ地域おこしプロジェクトチーム(岩手県 花巻市)

詩人、童話作家の宮沢賢治や洋画家の萬鉄五郎などを輩出し、歴史的にも文化的にも魅力のある花巻市では、地域おこし協力隊のネーミングもユニークです。

「協力隊」ではなく「プロジェクトチーム」としているのは、定住を前提とした活動ではなく、プロジェクト単位の成果に重きを置いているからだそう。

ネーミングだけでなく、プロジェクトベースの任務内容にも特徴があります。

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釜援隊(岩手県 釜石市)

釜石リージョナルコーディネーターとも呼ばれる「釜援隊」は、東日本大震災からの復興の中で浮き彫りとなったまちづくりの課題を、地域の黒衣(くろこ)となりアシストする、地域おこし協力隊です。

総務省の復興支援員制度を活用して2013年4月よりはじまり、これまでに26人が採用、釜石市で活躍しています。

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紫波タウンイノベーターズ(岩手県 紫波町)

若者の移住定住促進に力を入れている紫波町(しわちょう)では、「地方で面白いことにチャレンジしたい」「地元に戻って地域に貢献したい」やる気のある若者を、「紫波タウンイノベーターズ」として呼び込んでいます。

紫波町と言えば、地方創生の成功事例としても注目を浴びている複合施設「オガール」があります。名称の由来にもなった「おがる」とは紫波町の方言で「成長」という意味だそう。

タウンイノベーターズにもまちの成長への想いと期待がきっと込められているのですね。

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まるまるまるもりプロジェクト(宮城県 丸森町)

「まるまる、まる、もり、、?」と、噛みそうになるネーミングは、宮城県丸森町の地域の起業家となることを目指す地域おこし協力隊です。

ネーミングから伝わる「まるっと」した感じは、「地方ならではの『考え方』を参考にして、価値観、地域資源、つながりを『丸くする』方法を追求する」というプロジェクトコンセプトでもあります。

ちなみに英語での表記は 「MARU3 MORI PROJECT」。すでに5人の起業家(地域おこし協力隊)が、農業、デザイン、アパレルなど多方面において活躍しています。

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しろいし移住交流アソシエイト(宮城県 白石市)

白石市(しろいしし)が募集する「移住交流アソシエイト」は、白石市移住交流サポートセンター「109-one(トークワン)」を核として移住者と地域とをつなぎ、地域課題の解決を目指す地域おこし協力隊です。

人と人とをつなぎ、白石のファンをつくる意味で、「仲間」という意味ももつ「アソシエイト」がぴったりなのかもしれません。

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馬のまちで作り出す新たなシェアリングサービス~Horse Sharing~(福島県 南相馬市)

IT企業のサービス名称のようなこちらのネーミングは、南相馬市内で飼われている150頭以上の馬を遊休資産とし、それを活用することを目指した起業型地域おこし協力隊です。

神事以外ではほとんど活用されていない馬を、「ホースシェアリング」を通じて、ホースセラピー、乗馬体験、企業乗馬部のように多様な活用方法を見出すことをミッションとしています。

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おーなんアグサポ隊(島根県 邑南町)

今年で6年目を迎える「おーなんアグサポ隊」は「基礎から農業を学びたい」方にぴったりな、農業を学ぶことができる地域おこし協力隊です。

1年目は栽培研修、2年目は農家・農業法人研修、そして3年目は就農準備と、地域おこし協力隊の任期3年間がまるまる研修期間に当てられているのが特徴です。

研修員によるサポートも手厚く、全くの農業初心者でも挑戦したいと思えるような協力隊です。

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やなせンジャー(高知県 馬路村)

「助けて! やなせンジャー!!」のキャッチコピーで地域おこし協力隊を募集しているのは高知県馬路村馬路地区からさらに車で30分行ったところにある魚梁瀬(やなせ)地区です。

「集落活動戦隊(集落活動センター)やなせ」の一員として「集落活動」を一緒に頑張ってくれる人を「やなせンジャー」と呼んでいるんだとか。

まちの子どもの人気者になれそうな地域おこし協力隊です。

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島おこし協働隊(長崎県 対馬市)

島おこしの新たな担い手を育てるとして、対馬市(つしまし)が2011年より募集を始めた地域おこし協力隊です。

「協力隊」ではなく「協働隊」とするあたりに、一緒に島おこしをするという気迫が溢れているような気がします。

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観光うたせ船後援隊(熊本県 芦北町)

「うたせ船」とは、芦北町で明治初期から続く日本で唯一の伝統漁法「うたせ網漁」を行うための船です。しかし、漁師の高齢化による漁業の衰退で、うたせ船の数は年々減ってしまい、現在は「観光うたせ船」として活用の推進を目指しています。

その観光うたせ船の担い手となる人を、「後援隊」として募集しています。2つあるミッションの1つは、実際にうたせ船で伝統漁法を学び、船の担い手を目指すものだそうです。

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度川集落盛り上げ隊員(宮崎県 美郷町)

こちらの地域おこし協力隊は、美郷町の南郷地区のさらに入っていった、人口約350人ほどの度川集落で活動しています。

活動場所はすごくローカルですが、地域づくり団体「渡川ONE(どがわん)」が活動していたり、地元のおばちゃん達が集まった加工グループ「渡川マンマ」があったりと、面白そうな取り組みがたくさんあります。

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地域おこし研究員

全国の地域と慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)が連携して推進しているのが「地域おこし研究員」プログラムです。

地域おこし研究員になると、慶應SFCで地方創生の研究に従事しながら、地域の最前線で実践的に課題解決に取り組むことができます。

現場感覚を養いながら体系的に研究ができる、まさに地域おこしのプロフェッショナルです。

地域おこし研究員について、詳細はこちら >>

 

地域おこし協力隊ユニークネーミング集、いかがでしたでしょうか?地域の資産や魅力は、協力隊のネーミングからも出せそうですね。

また、ひとくちに「地域おこし協力隊」といっても、地域おこし協力隊の制度とは異なる自治体も出てきているようです。

「地域おこし協力隊」という名称に縛られず、その地域ならではのユニークな名前がもっと出てくることに期待したいと思います!

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