受け入れてくれる「余白」と、活躍できる「余白」がある。セカンドキャリアの聖地・宮城県気仙沼市で挑戦できること

受け入れてくれる「余白」と、活躍できる「余白」がある。セカンドキャリアの聖地・宮城県気仙沼市で挑戦できること

気仙沼市は宮城県の北東端に位置し、世界三大漁場のひとつである三陸沖に面する港町。海を中心とした産業が多く営まれているこの地が、セカンドキャリアの聖地として、少しずつ注目を集めているのだとか。いったい気仙沼にどんな秘密があるのでしょうか?

この特集記事では、そんな気仙沼の魅力を探るべく地域の実践者へのインタビューと具体的な地域との関わり方をご紹介します。

 セカンドキャリアスタートにピッタリの 「余白」がある気仙沼

気仙沼は元々多くの人がやってくる港町であり、さまざまな人を迎え入れる素地がありましたが、震災から復興にかけてより多くの方々とつながりを深めてきました。人口減少への取り組みも、「ただ人を増やせばいいと考えるのではなく、関わって下さる方々のウェルビーイングを実現することを第一に、関係人口を創出していきたいんです」と、気仙沼市役所の尾形庄衛さんは話します。 

気仙沼には、幅広い関わり方ができる懐の深さがありそうです。そんな魅力を「余白」という言葉で説明するのが、気仙沼市内企業を中心に、これから気仙沼での取り組みスタートを考えられている企業や個人へのビジネスサポートもされている気仙沼ビジネスサポートセンター(以下、気仙沼ビズ)の栗山麗子さん。栗山さんも実は民間の食品会社で長年勤められたセカンドキャリア組です。

気仙沼ビズ_栗山写真_座り姿 (1) 気仙沼ビズセンター長  栗山麗子さん

栗山さん「地方に共通する魅力に、『余白』の多さがあると思っています。『余白』には、時間・場所などとともに、『活躍できる余白』もありますが、その余白は実際には地域に入り込まないとなかなか見つけにくいものです。気仙沼の魅力の1つは、そんな地域の余白にアクセスしやすい仕組みやサポートが気仙沼ビズをはじめ、たくさんあることではないでしょうか。」 

 地方でのセカンドキャリアを考える人にとってキーになり得る地方の「余白」。 誰もが自分を活かせる場所があるということ。何もかもが潤沢で人の多い都会には、なかなかない魅力です。やりがいや生きがいを感じながら、さらに気仙沼の経済の活性化にひと役買えるとしたら、このうえない喜びが得られそうです。

栗山さん「気仙沼には、面白い新たなプロジェクトがたくさんあります。私が気仙沼ビズでの仕事を受けようと思ったのも、そんな取り組みを応援したいと思ったからです。一方で、企業にはプロジェクトの推進力となるマネージメント人材や専門スキル人材が不足しています。経営者の右腕左腕になる人材がいないために、事業スピードが上がりにくいんですね。セカンドキャリアを考えられる、これまで様々なビジネス経験を積まれてきた方々には、気仙沼でぜひ一緒に取り組んでいただきたいです」 

 

次に、気仙沼でのセカンドキャリア実践者にお話をうかがいました。

 

▶︎▶︎気仙沼から世界へ向かうビジネスを複業として支える

  気仙沼との関わりは人それぞれ。神奈川県に住み、大手メーカーで働いている植草俊輔さんは、気仙沼市の企業で、業として新規事業開発に携わっています。それが、土木事業、国からも注目される再生アスファルト添加剤事業や多文化共生事業など新規性の高い事業を幅広く展開する株式会社菅原工業。代表取締役の菅原渉さん、ビジネス展開スピードを上げるための人材を探す中で、植草さんと出会ったのです。

植草俊輔さん
植草俊輔さん
 

植草さん「中長期的に見てすごく面白いビッグビジネスになりそうで、その一端を担えるのは魅力的でした。社員として働いていると組織内でしがらみを感じることもあるので、スキルを活かして新しいことにチャレンジしたかったんです」

現在はフルリモートで、土日や夜間などに業務をこなしています。菅原さんとしても「土日のほうがじっくり落ち着いて仕事ができるので都合がいい」と、コミュニケーションはスムーズな様子。

植草さん「気仙沼にはすぐに世界に出て行けそうな企業がたくさんあるんです。震災があったことで、より視点を上げて世界へ向かっているんだと思います。いまの暮らしと気仙沼での仕事がある、新しい生活モデルがつくりたいですね」

 

▶︎▶︎好きが仕事になって、もっと自由に

気仙沼に移住し、さらに個人事業主として新たにビジネスを始めたのが、小野寺あかねさんです。大手の子ども用品専門店で長年勤めていましたが、 気仙沼市出身のパートナーの父親が亡くなったことをきっかけに、昨年9月に移住。6月にキッチンカーを使って、「まるいちやまと」という屋号で、手作りのキムチなどを販売し始めました。起業のきっかけは、思いがけないところから。

小野寺あかねさん(シングルショット) (1)
小野寺あかねさん
 
 

小野寺さん「こちらでは、ご近所からお裾分けをすることがよくあるんですが、そのときに手作りのキムチを差し上げたらすごく喜んでいただいたんです」

20年以上前から韓国料理に夢中になり、本場まで足を伸ばして料理を学ぶなどしてきたことが、おおいに役立ちました。気仙沼ビズで出店先や販売先などのアドバイスを受け、事業立上げ数か月で複数の地元マルシェや朝市販売実績とともに地元人気ラーメンなどへの納品実績も積み上げられ、順調に事業進められています。

小野寺さん子供用品の販売店で勤めているときはコンプライアンスが最優先でしたが、この事業ではやりたいことが自由にできています。以前は、自分の世界は仕事と家族だけでしたが、いまはオープンになって外へ出て行くようになりました。最近は、海洋ゴミを減らすためのボランティアにも参加し始めたんです」

 

地域でのセカンドキャリアは、どうつくる?
<9月5日(金)東京イベント開催>

セカンドキャリアの聖地を目指す気仙沼から、様々な関わりしろづくりをしてきたキーマンたちが9月5日(金)に東京にやってきます。気仙沼の美味しい食材をつまみながら、地域でのセカンドキャリアの作り方、気仙沼との繋がり方を発見しに来ませんか?

main_image_1754652170

第二の人生の選択肢として地方が気になる…そんな40〜60代の皆さん向けに、 地域でのいろんな“関わり方”をお伝えいたします。

『気仙沼セカンドキャリア聖地化プロジェクト:地方デビューする方法まるわかりセミナー』

日時: 2025年9月5日(金)19:00〜20:30(18:45受付開始)
場所:MY Shokudo Hall & Kitchen(東京都千代田区大手町2-6-4 TOKYO TORCH 常盤橋タワー3F)
イベント概要

第1部:セカンドキャリアと気仙沼について

・セカンドキャリアと地域の親和性

・気仙沼は聖地になれるポテンシャルがあるまち

・プロボノ、副業、起業等の実践事例

 

第2部:今後のプロジェクトについて

・モニターツアー(ツアーで関わる先の候補)のご案内、皆様のご意見ヒアリング

・QA

気仙沼市自慢の美味しいご当地名産品もお楽しみいただけます! 

image2_1753773093
気仙沼漁港はカツオの水揚げ全国1位!(写真はイメージです)

参加費:無料(事前申込制・定員60名:先着)
申込方法 :専用フォームよりお申込みください。

 

 

【モニターツアーご案内】
自分にぴったりの地域×セカンドキャリアを見つけに行こう!

10月24日(金)~25日(土)| 限定20名 セカンドキャリア探索 フィールドツアー

セカンドキャリアを考え始めた皆さまに、ぜひ気仙沼で地方との新しい関わり方(=余白)を見つけていただきたいという思いから、特別フィールドツアーを実施いたします。今回のツアーは単なる見学だけではありません。地元企業との交流、プロボノ・副業のきっかけご提供とともに、起業を希望される方には気仙沼ビズでの特別相談受付もさせていただきます。

また、今回はモニターツアーということで、特別価格でご参加いただける点も魅力です。

9/5のセミナーではツアー内容詳細についてもご案内させていただきますので、

まずはぜひセミナーにご参加ください。 

 

<ツアー概要>

日時:2025年10月24日(金)~25日(土)
・場所:気仙沼市内(集合場所:一ノ関駅)
・定員:20名(申し込み多数の場合は、抽選とさせていただきます)
・内容:セカンドキャリアの聖地をめざす気仙沼ご案内ツアー、地域事業者による一歩先行く取り組みプロジェクト発表、地域事業者見学、事業者・参加者交流、地域事業者との無料マッチング、等

※詳細行程は別途詳細確定次第ご案内させていただきます。 

 

『気仙沼セカンドキャリア聖地化プロジェクト:地方デビューする方法まるわかりセミナー』

日時: 2025年9月5日(金)19:00〜20:30(18:45受付開始)
場所:MY Shokudo Hall & Kitchen(東京都千代田区大手町2-6-4 TOKYO TORCH 常盤橋タワー3F)