SMOUT移住研究所は、2025年3月にて記事更新を終了します

SMOUT移住研究所は、2025年3月にて記事更新を終了します

いつも「SMOUT移住研究所」をご覧いただきありがとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。本日は、皆様に大切なお知らせがございます。

2018年、SMOUTのスタートと同年に、「SMOUT移住研究所」も誕生しました。それ以来、編集部は全国各地を訪ね、地域の皆様の声に耳を傾けながら、移住や関係人口にまつわる「あたらしい兆し」を発信してきました。
SMOUTは今年で7年目を迎え、全国1,080を超える地域の皆様にご利用いただくプラットフォームになりました。今では、地域の方が独自の視点で「あたらしい兆し」を発信してくださるようになり、メディアとしての役割もひと区切りを迎えたと感じています。そこで、2025年3月をもって記事の更新を終了することにいたしました。

これまでご愛読くださった皆様、取材にご協力いただいた地域の方々には、心より感謝申し上げます。
なお、これまでのコンテンツは2026年3月までサイト上で閲覧可能です。その後もご覧いただけるよう準備をすすめておりますのでご安心ください。今後は、SMOUTとして新しい形での情報発信を模索してまいります。

最後に、増村編集長からのメッセージをお届けします。

SMOUT移住研究所 編集長 増村からのメッセージ

働くことを起点に、その上に暮らしがつくられていくのではなく、暮らすことのなかに、無理なく自然に、働くことが入っている。
2018年は、そんなニュートラルな生き方を、選択しやすい時代に入りつつあったように思います。

当初から、私の願いはただひとつ。
自分が暮らしたい場所で、自分が見つけた価値基準をもって生きていく人が増えることでした。

季節とともに生き、等身大の暮らしをつくる。
他の誰でもない、自分にしかつくれない生き方を重ねるうちに、地域の人や、地域そのものが自分ごとになって、すこやかな地域が育まれていく。
コロナ禍を経て、その選択肢に気づき、可能性に身を委ねる人も増えたように思います。

一方で、地域は、あらたな節目を迎えているようにも思います。
社会増に転じる地域も、限界集落への若年層の流入も見られるようになりました。
より一層、あらゆる人と手を取り合って、全力で挑戦の場と機会をつくらなくてはなりません。

あえて厳しいことをお伝えするならば、地域はもっと、自分たちの言葉を磨くべきであると思います。
風光明媚な景観や、美味しいごはんは、他の地域にもあると捉えたほうがよさそうです。
そう捉えたときに、自分たちの地域には、何があるのか。
思考を繰り返し、実践を必死に重ね、その想いを、地域自らが、ていねいに発信する必要があります。

地域には、自然資本や伝統、ゆるやかな連帯があります。
自律社会に向けて、それらをどう再編集しながら、未来へと紡いでいくのか。
地域における再構築は、そのまま私たちの持続可能性にもつながっているように感じます。

最後になりますが、長年にわたって「SMOUT移住研究所」をご購読いただいた皆様に、心から御礼申し上げます。今後とも「SMOUT」を、どうぞよろしくお願いいたします。

SMOUT移住研究所 編集長 増村江利子