テレワーク時代の移住先として注目を集める神奈川県小田原市。移住者とコワーキングスペースの運営者にリアルな話を聞いてみた

テレワーク時代の移住先として注目を集める神奈川県小田原市。移住者とコワーキングスペースの運営者にリアルな話を聞いてみた

ここ数年、テレワークがさらに広がって移住のあり方も大きく変わってきました。これまでの移住は新しい場所で新しい仕事をするのがスタンダードでしたが、コロナ禍以降は仕事は変えずに住む場所だけを変えて、“普段はリモートワークで時々通勤”という働き方をする人が増えてきています。

特にご夫婦がそれぞれ仕事を持っている場合、どちらかが通勤しなければならないなどの理由で移住に踏み切れないことも多かったのではないでしょうか。そんな人たちにも注目を集めているのが、神奈川県小田原市。都心まで新幹線で約30分にもかかわらず、海も山も近くて自然が豊かで気候も温暖なのです。

そして今、移住者の増加に伴って、市内でさまざまなスタイルのコワーキングスペースが増えてきているんだとか。今回は、そんな小田原のコワーキングスペースの利用者と運営者に小田原での新しい働き方と移住について聞きました。

海と山と川がぎゅっと集まる、自転車乗りには最高の場所

_DSC6746-1コワーキングスペース「BLEND」

最初は、SMOUT移住研究所で過去にも登場していただいている国府津(こうづ)のコワーキングスペース「BLEND active Coworking」(以下、「BLEND)の杉山大輔さんと一昨年(2021年)移住してきた花岡仁志さんに話を聞きました。

小田原移住前は、大阪に住んでいたという花岡さん。奥さまの転職を機に移住を決め、花岡さん自身も移住を機に転職したそうです。

_DSC0091花岡仁志さん

花岡さん 「奥さんの転職先が東京になって、暖かいところに住みたいと思っていたので、交通費が出るぎりぎりのラインで一番暖かそうな小田原にしてみようと決めました。1〜2年住んでみて、良かったら一軒家を買って、イマイチだったら他のところに行こうと思い、実は一度も現地には行かずに家を借りて移住しました。

大阪では求人広告の営業の仕事をしていて、毎日朝7時から夜10時まで働いていたんです。夫婦の趣味が自転車で、大阪にいた頃から休日は自転車で出かけていたんですが、移住を機に自転車関連の「FRAME」というメディアを運営している会社に転職し、同時に起業の準備を始めました。

仕事は基本リモートワークですが、たまたま近所にあったコワーキングスペース「BLEND」を利用するようになりました。今は9時から18時ぐらいまで働いて、奥さんもテレワークの日には、休憩がてら散歩して一緒に海を見るのがすごく息抜きになります。大阪時代はタワービルの中にあるコンビニに行ってマカダミアナッツを買うことが唯一の息抜きだったので(笑)、そこは大きく変わりましたね。」

趣味から仕事になった自転車についても、小田原は最高の環境だと花岡さんは話します。

花岡さん「小田原は、海と山と川がぎゅっと集まっていて、30キロ圏内で景色がどんどん変わっていくんです。それは他のまちでは考えられないことで、飽きないし、いろんな楽しみ方ができるのが魅力的です。自転車に乗る環境としてはめちゃくちゃ良いです。」

コワーキングで働くことについてはどうだったのでしょうか。

花岡さん「運営をされている杉山さんがうまくサポートしてくれたこともあるのですが、自然といろいろな人と話すようになるんですよね。自分ではまったく考えないようなビジネスや新しい考え方との出会いも非常に多くて。現地に住んでいる方との交流をテーマにした自転車ツアー等を実施することができました。一人でやっていたら多分できなかったと思います。

杉山さんは人と人との出会いに重きをおいた運営をされていて、僕もいろんな人の価値観や考え方に触れることを大事にしているので、偶然ですが本当にピッタリの場所に出会えたと思っています。」

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杉山さん「もともと働きやすさを求める人よりも、海や山からの近さやのんびりしたまち並みを楽しむことで、新しいアイデアが湧き立つようなクリエイティブな人に使ってもらいたくてつくった場所なんです。僕もそういう人と出会いたかったし。それで実際、花岡さんを含め、そういう環境を必要とする人が借りてくれたのは、本当に嬉しいですね。」

花岡さん「小田原は起業するのに向いている場所だと思います。まちの規模感として、お試しマーケティングを始めるにもいいし、人材は多すぎず、質の高い人が集まってきているので、新しいことを始めやすいんです。杉山さんをはじめ、いろんな方が積極的に新しい情報を拾いに来てくれるので、始めてみてうまくいったらもっと広げてけばいいのかなと。

実際、僕が来てからの1年でも、コワーキングスペースがどんどん増えていたり、知り合いで起業する人もいたり、すごい変化が起きているし、1年後にはもっとすごい変化が起きているだろうと思いますね。」

“人との距離感”がちょうどいい

コワーキングスペースや杉山さんとの出会いによって大きく変わった花岡さんですが、小田原の暮らしはどのように感じているのでしょうか。

花岡さん「小田原は人との距離感がちょうどいいんです。僕、田舎出身でそこから東京や大阪を転々としたので、田舎の隣人付き合いも都会も両方経験しているんですが、小田原は都会ほど隣人との距離感が遠くもないし、田舎のように関係性を強要されることもない、でも困った時に声をかけられる人はいる。この距離感がすごく好きです。

最初はとりあえず住んでみようという気持ちでしたが、気候も人間関係もちょうどいいし、BLENDでいろんな人の話を聞いて、やっぱりいいと確信をもつことができたので、土地を買って、家を建てることを決めました。」

_DSC0211杉山大輔さん(写真右)

杉山さん「地元の人でもなかなか出会えないようなすごいいい土地なんですよ。外から来た人が小田原を好きになってくれるのは本当に嬉しいです。」

人との出会いと小田原への愛から、小田原の変化を牽引してきた杉山さんですが、また何か新しいことを始めようとしているようです。

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杉山さん「国府津駅から御殿場線で2駅先の曽我エリアに新しいコワーキングをオープンする予定です。小田原市が持っていた支所を民間提案制度で買い取って、田んぼのど真ん中なんですが、コワーキングにコミュニティカフェを併設して、体育館だったところは古材を集めてアップサイクルするラボにしようと計画しています。

都市部の人や企業が注目してくれたら、地域の問題や困りごとを解決することができるかもしれないし、周りの農家さんとのつながりで面白いことができるんじゃないかと思っています。それでまた都会から人が来てくれたらいいですね。

僕くらいから下の世代は、移住者が増えてすごく楽しいんじゃないですかね。友人が増えたり、新しいアイデアが生まれたり、仕事につながったり、そういうことが起きるのがたまらなく嬉しいですね。」

花岡さん「毎日のように海に行っていたら、ある日たまたま、「京都」と書かれたサイクルジャージを着た外国人に出会ったんです。それで話をしてみたらやっぱり日本的なものがかっこいいという話で、それじゃあ海外向けのアパレルをつくろう!と思って。宣伝を兼ねて、サイクルジャージを着てアメリカの自転車レースに出場しようと考えています。」

地域とつながり、経験を地域に還元する楽しさ

_DSC0441コワーキングスペース「ARUYO ODAWARA

次に話を聞くのは、杉山さんと同じように、このSMOUT移住研究所に何度か登場いただいているコアゼユウスケさんと、2021年1月に東京から移住した横山遼さん。

コアゼさんはゲストハウスTipy records inn」を運営していますが、2022年9月に小田原市主導でオープンさせたコワーキングスペース「ARUYO ODAWARA」(以下、「ARUYO」)の運営にも参画しています。

横山さんは「Tipy records inn」で開催された“お試し移住”イベントに参加し、すぐに移住を決断したそうです。

横山さん「2020年に会社をやめてフリーランスになり、ちょうどコロナになって仕事もほとんどリモートワークになりました。当時は家も職場も五反田でしたが、東京にいる意味がなくなりましたし、娘も2歳でタイミングとしてちょうどいいかなと移住を考え始めました。

当時は完全にリモートで仕事できるとは思っていなかったので、東京へのアクセスのよさを考えて、カミさんが会社員で出社日もあるので東京から近いところで探して、最初に試したのが小田原でした。お試し移住でコアゼくんに案内してもらって、海も山もすごく近くて、「ここいいじゃん」と即決でしたね。」

_DSC0319横山遼さん

実際に移住して、仕事の面ではどんな変化が起きたのでしょうか。

横山さん「移住したことよりも「ARUYO」ができたことで働き方がかなり変わりましたね。移住するときに、ガジェットも全部揃えて自分の部屋を完全にオフィスにしたので「自宅で働ける!」と思っていたんですが、だんだん家で働くことのデメリットも見えてきました。

家が仕事場になると気持ちの切り替えが難しく、仕事が終わっても帰るところがないというか。だから、「ARUYO」のオープンがすごく嬉しくて、自分に出勤を課すことで、家が「ただいま」と言える帰る場所になり、すごく気持ちが楽になりました。自宅で仕事をする環境は選択肢としてはほしいけれど、他の選択肢もないと息が詰まってくると思います。

カミさんは週2日くらい新幹線で通勤していますが、やはり移動の疲れはあるようですね。

その意味でも「ARUYO」があることがすごくありがたいですし、今年(2023年)1月に法人化したんですが、一人で家にいたら、このタイミングで起業できたかわからないです。ここでみんなと「法人化ってどのタイミングでする?」みたいな話をして、その対話を通して決意が固まった気がします。適切な距離感で「こういう時ってどうしてますか?」みたいな話ができるのは、理想的な環境だと思います。」

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コアゼさん「会話が生まれるような場所にしたいと思ってスペースをつくってはいますが、交流イベントを毎週のように開催していたり、共通点のある会員さんをコミュニティマネージャーが紹介したりしています。利用者がもともと知り合いだったり、知り合いの知り合いだったり、ということもたくさんあります。そうした中で自然とコミュニケーションが生まれて、理想的な環境ができたんだと思います。」

チャレンジする人を後押しする土壌

横山さんもそうですが、「ARUYO」はコワーキングスペースであると同時に、起業支援、事業者支援を行うために小田原市が設置を推進した場所でもあります。どのような狙いでつくられたのでしょうか。

コアゼさん「「ARUYO」のコンセプトは小田原にそもそもあったものを引き出すことです。こういう人いないかなとか、こういうチャレンジしたいけど、こういう資源しかないという時に「あるよ」と出せる場所。そのローカルのアセットを活かして、ここでしかできないものをつくり出していくことを、僕らはローカルドリブンと名付けて、これもひとつの面白いやり方なんだぜと、提唱しています。」

横山さん「こういう取り組みを地方自治体がやるってあまり聞かないから面白いですね。もともと小田原にチャレンジする人を後押しする土壌があるのかなと思っていて、そこに「ARUYO」という具体的なアプリケーションが実装されたようなイメージがあります。」

コアゼさん「地域に可能性があることはみんなわかっていて、だから自分なら変えられると考える人が来てくれたらいいなと思っています。ここをつくる時にも、移住と事業者支援や起業支援は密接に関係するから、地域の資源を面白いと思う移住者が地元の人たちとつながれる場所をつくりたいと考えました。そうしないと移住してまで起業する理由が生まれませんから。」

_DSC0380コアゼユウスケさん

横山さん「僕は “リモートワークができるから移住しました” でもいいと思うんです。でも、もうちょっと地域と交わっていくと新しい化学反応が生まれて次のフェーズに行くことができます。それは、「地域をなんとかしなくちゃ」と大げさなものではなくて、地域の誰かが困ってるから助けてあげよう、相談に乗ってあげようというだけでも化学反応が起きるし、変化のきっかけになると思います。

それを「ARUYO」みたいな施設や市が後押ししてくれると、そのつもりがなく移住してきた人も意識せずにできるようになるのではないでしょうか。それで自分がこれまで培ってきた経験やスキルが小田原の誰かの役に立つのなら、それはもう立派な地域貢献ですから。

コワーキングスペースの共同仕事場という概念は、その化学反応を起こすのに最適だと思います。僕も感じましたが、孤立している状態ってやっぱり良くなくて、雑談するだけの緩いつながりがあったほうがいいと思いますね。」

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コアゼさん「極論、きっかけは、なんでもいいんです。仕事のスキルや明確なビジョンが“ない”人にこそ、「ARUYOには、あなたの中に眠る可能性に着火する何かが“ある”よ」というメッセージにもなります。

最近は副業OKの会社も増えてきたので、移住してリモートで仕事しつつ副業もやりたい人がだんだんと出てきました。やっぱり、選んで小田原に移住してきているので、自分が選んだ地域がもっと楽しくなる方がいいし、そのために副業をはじめるという発想です。なんなら本業になっちゃったりする人もいて、それはすごいいい傾向だなと思います。」

東京から持ちこんだ採用の仕事で起業した横山さんですが、人材関連のノウハウを小田原に還元できないかと、小田原発でプログラマーやエンジニアの育成機関をつくりたいと思い始めているそうです。

横山さん「こういうチャンスがあるし、こういう働き方があるということは誰かが体現して見せてあげないと、若い人たちの可能性を潰すことになってしまう。

チャンスや働き方を知っていれば芽生えた才能があったかもしれない。その才能が見逃されているのは、この国にとってすごい損失だと思うんです。

だから、若い人たちに対して、小田原だけではなく、外にもこういう世界があるよとか、こんな職業やチャンスがあるんだよと示すことができたら小田原への還元にもなるし、自分がやりたいことの一つかなと思っています。

地域で私塾的に職種に特化した育成機関があれば、その可能性の一つを見せられるし、今一番稼げる職業はプログラマーなので、プログラマーとしての基礎を教えるところから採用までつなげられたらいいとぼんやりと思ってますね。」

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「いいものが集まって、気づきに気づく場」となるワーケーションハウス

_DSC0042ワーケーションできる施設「Workcation House U

最後は、根府川(ねぶかわ)駅近くに2022年に誕生したワーケーションできる施設「Workcation House U」(以下、「U」)の運営に携わる上田祐人さんと、5年前に移住し、小田原市内で雑貨店「sent.」を営みつつ、「U」で定期的にマーケットイベントを開催している秦美咲さんに話を聞きました。

「U」は小田原駅から東海道線で2駅先の根府川駅から徒歩3分ほどの小高い丘の上に位置し、2019年まで小田原市役所の片浦支所として使われていた建物がフルリノベーションされました。まずは上田さんにどうしてこの施設をつくったのかを聞きました。

上田さん 「私は小田原住まいではないのですが、文祥堂というオフィスづくりの会社で、「U」の立ち上げと運営に関わっていて、今も時々Uに来ています。

「U」をつくるきっかけは、コロナ禍でみんながオフィスに行かなくなったことでした。リモートワークで「仕事」と「プライベート」の境界があいまいになる中で、「もっと楽しく、生き生きできたらいいよね」という社内の声があり、ワーケーションできる場をつくる構想が持ち上がりました。いい場所がないか探す中で、旧片浦支所の再活用の公募を見つけ、建物もロケーションも素晴らしい!ということで、ワーケーション施設としてのご提案で応募。小田原市さんに採用いただき、改装工事を経て昨年(2022年)6月にオープンしました。

「U」は、一般・法人問わず、ワーケーションハウスとしていろんな過ごし方やご利用ができます。築70年の建物と片浦の山や海による非日常的な空間でのコワーキング、チームビルディング目的のミーティングや研修、周辺散策のレンタサイクル、ちょっとした料理のできる共有キッチン、イベントなどの貸切利用など。フラッと寄れるドロップイン利用など一般の方は近場から、法人でのご利用は都心や市街地から来られる方が多い印象ですね。

普段は会員向けの半無人運営なのですが、古くから地域に開かれた場所でもあったので、誰でもご利用いただけるようにイベントやプログラムなどを開催しています。その催しの⼀つとして秦さんにローカルマーケットをやっていただいているんです。

_DSC9783上田祐人さん(写真左)、秦美咲さん(写真右)

秦さんLocal Marketは、季節ごとの約3か月に1回、小田原周辺のお店や作家さん、農家さんなどが集まるマーケットイベントです。これまで3回開催し、ワイン屋さんやフレンチレストラン、パン屋さんや本屋さんなどに出店いただいて、ここで飲んだり食べたりのんびり過ごせるような場づくりをしてきました。

私は自分のお店が休みの日に、たまにコワーキングスペースとして「U」を利用するんですが、すごく気持ちがいい場所なんですよ。でもパソコン仕事をする人でないと利用する機会がないと思うので、この空間を体験できるようなマーケットがあるといいなと思って提案しました。この場所も含め、地元のことでも意外と知らないことがあったりするので、小田原に住んでいる人が再発見できるようなイベントになればというのと同時に、都内や近隣から来る「U」の利用者さんに小田原のことを知ってもらうきっかけになればと思っています。」

上田さん「ワーケーションって意識を変えて、場所を変えて、空間を変えて働くことで、閉塞感を打ち破りたいという意図もあると思うんです。それは近所の方がドロップインで使うことにも同じような意味があるのかなと思います。小田原駅から2駅でこれだけロケーションがガラッと変わって、開放的な景色やのんびり感が味わうことができますから。」

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人やモノがつながる面白さ

秦さんは、そもそもなぜ小田原に移住することにしたのでしょう。

秦さん「会社員を経て、埼玉で雑貨店を開業しました。その後、結婚を機に、都内勤務の夫が通勤しやすく、自然豊かだけど賑わいのある移転先を探していたのですが、たまたま小田原で物件を見つけ、即決しました。

小田原駅周辺であれば、車がなくても生活できるし、車で10分ちょっと行けばこの景色が見れるし、暮らしの幅が広がった気がします。夫はほぼ毎日都内に新幹線で通勤していますが、距離はあるものの、満員電車に30分も乗っているよりよっぽど快適だと言っていますね。

美術館やギャラリーのような文化的な面は東京と比べると少ないのですが、小田原は交通アクセスが良く都内まですぐに出れるので、気軽に行けるのはありがたいです。」

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最後に、秦さんがこれから小田原というまちに期待すること、小田原でやっていきたいことを聞いたところ、こんなふうに答えてくれました。

秦さん「小田原は、歴史的に見ても城下町や宿場町だったりでいろんな人が交差してきたまちだと思うので、より多様性が認められるようなまちになって欲しいという気持ちがあります。

店舗名の「sent.」は点と点を線でつなぐようなイメージで、人やモノをつなげていくのが好きなんです。お店をはじめた理由も、地域の中での拠点と、お店があることでできるつながりが面白いなと思ったからで。おかげでマーケットの運営にとても活きています。まちづくりというと大袈裟ですけど、お店で人のつながりができて、まちの見え方が少しでも変わったらいいなと思っています。」

 

小田原に続々オープンしているコワーキングスペース。リモートワークを前提に移住してきた人たちの働く場所としての需要が第一にはありますが、小田原の土地柄なのか、ただ働くだけの場所ではなく、人が出会い、新しい何かが生まれ、小田原がさらに楽しくなる、そんな場所になっているようです。

リモートワークになったことを機に移住を検討している方は、ぜひ一度、小田原のコワーキングスペースを体験してみてください。普段と違う景色で仕事がはかどるのはもちろん、未来が変わるかもしれない人との出会いが待っていますよ。

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文 石村研二
写真 池田礼