新任移住担当者向け!「移住・定住のための地域系サービスカオスマップ」から読み解く移住のいま 第1回〜地域のマッチングサービス編〜

地域に関わるサービスは近年増加傾向にあり、移住研究所では2018年末に「移住・定住のための地域系サービスカオスマップ」を公開しました。

今年度から新しく「移住」や「地域」に関連する仕事を担当しはじめたみなさんへ向けて、カオスマップに掲載されているサービスを3回に分けて簡単な解説とともにご紹介します。

第1弾となる今回は、カオスマップの最下段にある「地域のマッチングサービス」をご紹介します!

2019年の最新動向!(移住の前に)多拠点居住で地域を味わえるサービスが続々登場

「地域のマッチングサービス」の最近の動向としては、ADDress、HafH(カオスマップ未掲載)、Carstay(カオスマップ未掲載)などの多拠点居住関連のサービスが活況なことや、副業など地域との柔軟な関わり方を提供し、関係人口を促進するサービスが増えてきていることが挙げられます。

カオスマップでは、コリビング(co-living)とも呼ばれる、複数の拠点に居住できるサービスとして「多拠点居住」と称し、ADDressを紹介しています。

ADDress

2019年4月に始まったサービスで、株式会社アドレスが運営。ADDressに登録されている日本全国の物件に、月額4万円で住み放題になるというサービスです。サブスクリプションモデル(定額制)であることや、各拠点に「家守(やもり)」と呼ばれる管理人がいることが特徴です。

カオスマップで「多拠点居住」のお隣にある「試住」サービスは、この多拠点居住の走りとも言える領域。ここ数年はゲストハウスが全国に急増したため、あらゆるエリアで1週間程度の「試住」は可能になりつつあります。ここで紹介した「microstay」は「試住」というサービスを最初に使ったサービスで、市場のパイオニアとも言える存在です。

microstay

2014年にリリース。都心からも近く移住や二拠点生活で候補地となることの多いエリアに限定した「試住」が可能な物件を紹介するサービスです。鎌倉・葉山・糸島など。1週間以上の滞在を基本としています。

拠点数、国内外の滞在エリア、滞在する空間づくりなど、オリジナリティのあるサービスが続々登場しそうなこの領域。2019年度のカオスマップに掲載するサービスがどれだけ登場するか楽しみなところです。

掲示板や回覧板の進化系。地域情報がスマホやPCで閲覧できる地域SNS

市役所やスーパーの掲示板で一度は見かけたことのある「譲ります」や、地域の掲示板で見かけるお祭りなどのイベント情報などが、インターネット上で閲覧できる地域ごとのSNSが立ち上がっています。

カオスマップで紹介する「ジモティー」「マチマチ」はさまざまな都道府県市区町村が登録されるプラットフォーム型のサービスですが、それ以外にも「宝島」(沖縄)のような、地域ごとのサービスも存在しています。

ジモティー
2011年11月に始まったサービスで、株式会社ジモティーが運営。地元の人同士をつなぐ、地域の掲示板のようなサービスです。引っ越しの際に、不要になった家具を近所の人に譲ったり、地域のアルバイト情報やイベント情報の掲載などに使われています。手数料がなく、完全に無料で使えることが特徴です。

マチマチ
2016年3月に始まったサービスで、株式会社マチマチが運営。近隣住民同士がコミュニケーションをとり、地域のさまざまな情報を交換できるSNSです。ユーザー登録の際に住所確認があり、コミュニケーションを取れるユーザーが、近所の人に限られていることが特徴です。

Uターン、移住希望者のための地域の仕事を見つけるためのマッチングサービス

続いては、「地域の仕事マッチング」のカテゴリー。Uターンをしたい人、移住希望者のために地域の仕事情報を提供するサービスを紹介します。

イタ

2018年11月に始まったサービスで、ソトコト編集部が運営。「まちづくりとまちしごとの求人サイト」というコンセプトのサービス。「イタ」という名前の通り、掲示板のような見た目が特徴です。

GLOCAL MISSION Jobs
2018年12月に始まったサービスで、株式会社日本人材機構が運営。経営幹部人材を希望する地方の企業と、都市部のビジネスパーソンのマッチングサービス。地方企業の幹部人材の求人に特化していることが特徴です。

SHIJYU
2017年10月に始まったサービスで、株式会社ヨシモアルが運営。お試し移住サービスとして、地域での試住や求人、起業の情報が掲載されています。

DR!VEキャリア
2013年5月に始まったサービスで、特定非営利活動法人ETICが運営。「未来を創る」仕事と、それを探す人のマッチングサービス。求人の条件面だけでなく、働く人の思いややりがい、組織のビジョンを丁寧に紹介していることが特徴です。

人との繋がりを重視して、地域の人と移住希望者を繋げるマッチングサービス

SMOUT

2018年6月に始まったサービスで、株式会社カヤックLivingが運営。地域の人と、地域への移住を考える人をつなぐマッチングサービス。地域の人から移住希望者へスカウトが届くのが特徴です。

地域の副業や短期の仕事情報に特化したマッチングサービス

移住に限らず、副業、二拠点、多拠点と地域に関わる形が多様化している近年。2017年末から2018年はその中でも「副業」に関するサービスが次々とリリースされた1年でした。ここでは副業や旅人などを含めた、「定住」ではない地域との関わりを重視したサービスを紹介します。

ふるさと兼業
2018年9月に始まったサービスで、NPO法人G-netが運営。地域の事業にプロジェクト単位でマッチングできる兼業プラットフォーム。兼業で地域に関われることが特徴です。

SkillShift
2017年12月に始まったサービスで、株式会社groovesが運営。都会にいるスキルを持っている人が、副業で地域貢献できるサービス。転職や移住をしないで地域に関わる「副業正社員」というコンセプトが特徴です。

SAGOJO
2016年4月に始まったサービスで、株式会社SAGOJOが運営。旅人と地域の仕事のマッチングサービス。コンテンツ作成(写真や動画の納品)など、旅人と相性のいい仕事内容が多いことが特徴です。

YOSOMON!
2018年7月に始まったサービスで、特定非営利活動法人ETICが運営。地域の仕事の求人サービス。スキルをもった人が、会社を辞めずに地域のプロジェクトに参加できることが特徴です。

いかがでしたでしょうか。

冒頭でもお伝えしたように、地域系のマッチングサービスは、地域の仕事や空き家を含む遊休資産のシェアリングを軸にした、関係人口の創出促進につながるものが今後も主流となっていきそうです。

この記事がこれから移住に関わっていくみなさんの参考になれば幸いです。

次回は、カオスマップの上段にある「地域のメディア」を解説する記事をお届けする予定なので、こちらもお楽しみに!

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