在宅勤務・テレワークで地方移住は増える?アンケートから見えたこと

在宅勤務・テレワークで地方移住は増える?アンケートから見えたこと

新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、在宅勤務やテレワークといった働き方が急速に増えたことから、場所を問わずに仕事ができるのであれば、この機会に住みたい場所へ……と、地方移住を検討する人が増えているようです。

そこで、在宅勤務やテレワークから働き方の価値観がどのように変わったのか、地方移住についてのアンケートを実施(※)。今回は、その結果から考察をまとめました。

※ 2020年9月8日〜9月13日、SMOUT調べ(対象:SMOUT登録ユーザー)

じつに約6割の人が、引っ越しや移住を考えている

それでは早速、アンケート結果を見ていきましょう。

1)新型コロナを機に勤務スタイルは変更になりましたか?

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新型コロナウイルス感染症の拡大で、50.3%の人が「勤務スタイルが変更になった」と返答。この結果から、仮に東京都の就業者数である792万2千人(※)のおおよそ半数が同じように「勤務スタイルが変更になった」と仮定すれば、東京都では400万人近くの勤務スタイルに変化があったということになります。

東京の労働力(平成30年平均結果)

2)あなたの勤務スタイルを教えてください

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現在の勤務スタイルは、「基本的にオフィスにて勤務」と答えた人が一番多く39.9%、「基本的に在宅勤務・テレワーク」と答えた人が26.8%という結果に。在宅勤務とオフィス勤務を組み合わせて、週何日かは在宅勤務といったスタイルよりも、出勤するか、もしくは在宅か、そのどちらかの割合が多いことがわかりました。

3)在宅勤務・テレワークが出来るようになったことなどを受け、引越や移住を考えていますか?

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在宅勤務やテレワークができるようになったことを受けて、引越や移住を考えているかという質問には、59.0%の人が「引越や移住を考えている」と回答。また、「引越はせず、時々好きな地域に滞在して勤務するスタイルを考えている」と答えた人は13.1%にものぼりました。「在宅勤務・テレワークなどの勤務スタイルではない(16.9%)」「引越や移住は考えていない(6.6%)」という人を除くと、じつに76.5%もの人が、すでに移住をしていたり、移住を検討していたり、ワーケーションなど現在とは別の拠点を持つことを検討していることがわかりました。

約7割の人が「退職」も考え、地域の情報を探し始めている

4)3)で「引越や移住を考えている」と答えてくださった方に質問です。引越や移住した後も、現在の会社・団体に勤務しますか?

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前の設問で「引越や移住を考えている」と答えた人に、引越・移住後も現在の会社や団体に勤務するかと聞いたところ、72.7%の人が「現在の会社・団体を退職することも考えている」と答えました。このことから、引越や移住に伴って、働き方も柔軟に変えようと考えていることがわかりました。

5)3)で「引越や移住を考えている」と答えてくださった方に質問です。引越や移住を考えるときに、下記の中で、【最初に】欲しいサービスや情報はどれですか?

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「引越や移住を考えている」と答えた人に、最初に欲しいサービスや情報を聞いたところ、「地域の情報(コワーキングスペース・お試し移住)が集まっているサービス」が一番多く29.9%、次に多かったのは「「何から始めればよいか」を個別相談できるサービス」で26.9%という結果に。

引越、移住先の検討材料として、地域の情報をざっと一覧できるようなサービスを求めていること、さらには個別相談も「何から始めればよいか」を聞きたいといったことから、どんな情報をどのように手に入れるといいかも知りたいような、これまでは引越や移住を検討していなかった検討層が多く含まれているのではないかというようなことが考えられます。

6)3)で「引越や移住を考えている」と答えてくださった方に質問です。引越や移住を考えるときに、5)で答えたもの以外に、下記の中で、欲しいサービスや情報はどれですか?

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前の質問で答えたもの以外に欲しいサービスや情報について聞いたところ、同じように「地域の情報(コワーキングスペース・お試し移住)が集まっているサービス」が一番多く26.1%、次に「「何から始めればよいか」を個別相談できるサービス」で20.9%という結果になりました。それ以外の回答選択肢もやや伸びてはいるものの、オンラインイベントへの参加や先輩テレワーク移住者の声を聞くといった一歩踏み込んだ情報よりも、もう少し手前の比較検討ができる情報を求めていることがわかります。

いかがでしたでしょうか。今回の結果から見えてくることは、勤務スタイルの変化を受けて、これまで引越や移住を考えていなかったとしても、「密」を避けた地域へ移り住むことに意識が動いたということ、そして、その地域でどのような働き方ができるのか、どのような暮らしがかなうのかを比較検討材料を求めている、ということではないでしょうか。

まだ実際に地域に足を運ぶことに抵抗があるかもしれませんが、Go Toキャンペーンの東京発着が追加されようとしている今、実際に地域に足を運ぶ前に知りたい地域の情報発信を強化し、その情報がユニークであることは、移住検討者の関心を強く引く材料になりそうです。

また読者のみなさんは、この機会に好きな場所で働くことを考えてみてはいかがですか?移住スカウトサービス「SMOUT」に掲載されているリモートワークができる場所を、ここに集めてみました!密になりにくい地域でのリモートワークを、ぜひ検討してみてくださいね。

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▪️ 在宅勤務・テレワークについてのアンケート調査概要

回答者数:183人

年代:

nendai

性別:

seibetsu

お仕事の業種:

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現在のお住まい:

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文 SMOUT移住研究所 編集部